宮古島概要
東京から遠く約1800km離れ、九州の最南端からも860kmある、太平洋と東シナ海の間に浮かぶ亜熱帯の島、宮古島。鹿児島から台湾まで続く南西諸島の中の宮古列島に属し、緯度は北緯24度〜25度で台湾の首都・台北とほぼ一緒です。面積は約160km²あり、本州、北海道、九州、四国を除く日本の島の中では18番目の大きさ(沖縄本島の約13%、東京23区の約25%サイズ)。島は隆起サンゴ礁を基にした石灰岩の平坦な地形で、大部分がサトウキビなどの農地で農業が盛ん。また、車海老の養殖などの漁業、宮古牛などの畜産も営まれています。
AQUA取材班が島をぐるっと一周して見た宮古島の観光名所
このページでは、宮古島を訪れたAQUAの取材班が自分の目で見た宮古島の名所を紹介します。時期はゴールデンウィークが終わった2016年5月中旬。「かぎすま宮古」様や「宮古島観光協会」様への正式な取材を終えた我々は、かりゆしやTシャツ、島サンダルというラフな格好で、島を一周するドライブ取材に繰り出しました。
日本で一番の評価を受ける「前浜ビーチ」
まず最初に向かったのが、トリップアドバイザーのランキング「日本のベストビーチ トップ10」で3年連続1位を獲得している「与那覇前浜ビーチ」。サラサラでフカフカの白砂の浜が数キロに渡って続き、浅瀬でシュノーケリングしたり、バナナボートやパラセイリングなどのマリンレジャーで楽しむこともできます。
↑5月でもマリンレジャーが楽しめる
↑地元の人がスイカ持参で寛いでいました
↑サラッサラの白砂
↑夜の前浜
砂の山を乗り越えた先にある「砂山ビーチ」
わずか50mちょっとの浜ながら、市街地から車で15分ほどというアクセスの良さで人気が高い「砂山ビーチ」。駐車場に車を止めてえっちらおっちらと砂山を登り頂上に着くと、ビーチまで下る砂の下り坂と、その先に広がる澄んだ青緑の海が視界に飛び込みます。浜の左端には海食によってできた岩の洞窟があり、ちょっとした冒険心をくすぐってくれるのも人気の理由の一つです。
市街地から最も近い「パイナガマビーチ」
宮古島で一番の繁華街や官公庁街を抱える平良(たいら)地区。そこから徒歩で行けるのが「パイナガマビーチ」です。幅は300mほどあり、アクセスの良い白砂とエメラルドグリーンのビーチに多くの人が集まります。ホテルを出てちょっと散歩や夕陽を眺める時にもぴったりです。
ドイツ商船が座礁した場所にある「うえのドイツ文化村」
明治時代にドイツ商船がこの地で難破し、宮古島の人々が救助に当たったことを記念するテーマパーク。中世ドイツの古城マルクスブルグ城を再現した博愛記念館や宮殿をモデルとした博愛パレス館、ドイツの田舎屋敷をモデルにしたステーキ&グリルレストラン・ビアファスなどが立ち並びます。なぜかベルリンの壁の実物も展示されていて驚きました。
↑干潮時に姿を現す「幸せのハート岩」。ここのほかに池間島にもハート岩はあります、宮古はハート岩の名産地?
伊良部大橋のたもとに広がる「トゥリバー海浜公園」
人工ですが美しさは他のビーチと遜色ない「みやこサンセットビーチ」があり、フラダンスの公演なども行われる「トゥリバー海浜公園」。眺望は西に開けていて、伊良部大橋や伊良部島、海の彼方に沈んでいく夕陽は時を忘れる美しさです。
宮古の植物が大集合した「宮古島市熱帯植物園」
1600種類以上の樹木が植えられた、無料で入園できる植物園。園内には藍染め工房や貝細工工房、宮古馬乗馬体験などの施設が点在していて、気に入った体験を楽しむことができます。展望台からはうっそうとした原生林を眺めることができ、海だけではない南国の自然の雄大さを感じられます。
↑花に群がる蝶たち
↑「チガヤ工房」では、宮古島に自生する植物チガヤを使ったカゴや小物入れなどの民具作りを体験できます
塩の湯で疲れを落とす「宮古島温泉」
「宮古空港」まで車で約10分ほどと近く、島で遊び尽くした旅の疲れを帰る前に落とすのにうってつけのスポット「宮古島温泉」。広々とした大浴場やジャグジー、半露天風呂、家族風呂もあり、のびのび足を伸ばして湯に浸かれます。泉質はぽかぽか度が高いナトリウム−塩化物強塩温泉です。
天然の入り江を整備した海浜公園「イムギャーマリンガーデン」
橋によってガードされて、波が穏やかな入り江でシュノーケルなどが楽しめます。リーフではクマノミなどの魚を眺めることができ、宮古の海の魅力を気軽に味わえるスポットとして人気です。
宮古ブルーの海に突き出す「東平安名崎」
長さ2kmに渡って島の東端に突き出る岬が「東平安名崎」(ひがしへんなざき)です。石灰岩の地形は波に削られて高さ20mほどの断崖になっていて、ダイナミックな光景です。取材時は海岸性植物群落の豊かな緑の中に幾多の蝶が飛び回り、幻想的な雰囲気でした。岬の突端には灯台も立ち、入場料200円で登ることができます。
↑百合の周りを蝶が舞う
↑岩塊が浮かぶ独特な風景と朝日
↑東平安名崎のパノラマ
わさわさと大量にいるカニが見られる「島尻マングローブ林」
宮古島北部の島尻地区に広がるマングローブの群生地が「島尻マングローブ林」です。入り江の周辺にマングローブが生い茂り、浅瀬ではそこかしこに小魚や大きな熱帯のカニの姿を見ることができます。訪れた日はあまり姿は見ませんでしたが、鳥の声は常に聞こえていて、野鳥の楽園であることもわかります。
↑若いマングローブもいっぱい
↑大きなツメを広げて威嚇してくるカニ
宮古の道の安全を見守り続ける「宮古まもる君」
夜道で突然出会ったらちょっとドキっとしてしまいそうな、つぶら過ぎる瞳の持ち主「宮古まもる君」。交通安全のキャンペーンの一環として制作され、島内各所の道路脇で19人の兄弟が道の安全に目を光らせています。島を象徴するキャラクターの一人でもあり、一日税務署長を務めるなど、忙しく働き回って?います。その強力なキャラクターはグッズ展開もされていて、空港の土産店などでは、文具やお菓子などの商品を見かけます。
↑東平安名崎への入口には妹の「宮古まる子」ちゃんと一緒の顔出しパネルがある
↑沖縄名物ちんすこうのパッケージにもなっている。一人一人あつし君やこうじ君などの名前があるのもポイント
沖縄県のキャラクター「ユイちゃん」もいます
島には沖縄県の年金マスコットであるユイちゃんもいます。助け合いを意味する沖縄の言葉ユイマールからとられた名前です。
無料の橋では日本最長の「伊良部大橋」
宮古島と伊良部島を結ぶ、海の上にかかる全長3540mの橋。総事業費は約400億円で、約14年かけて造られた長大な橋は、それ自体が観光スポット。船の航路を確保するための膨らみが2つあり、大きな膨らみの道路脇には駐車スペースが設けられ、観光客は皆車を停めて絶景を楽しんでいます。
↑橋の最高地点から宮古島を望む
宮古島と橋でつながる「伊良部島」
宮古島から「伊良部大橋」で渡れる「伊良部島」。宮古島よりも田畑が占める割合が高く、人口は6000人ほど。西側の下地島とは川のような狭い海峡を挟んで隣り合っています。車で行けるようになったので、海を見ながらのドライブが爽快です。海もシュノーケリングや海水浴スポットもあり、楽しめます。
↑一番賑わう「渡口の浜」
↑津波で運ばれてきた岩が遠浅の砂浜にごろごろ転がる「佐和田の浜」
↑島北部の展望スポット「フナウサギバナタ」からの眺め。伊良部ブルーと珊瑚礁、宮古島と池間島が一望できます
宮古島と池間島を繋ぐ「池間大橋」
宮古島の北に浮かぶ池間島には「池間大橋」がかかり、車で行くことができます。長さは約1.4kmで、橋の東側には聖域(パワースポット)が点在する神秘の大神島を見ることができます。
↑天岩戸や高天原と呼ばれる場所もある大神島
ロープを伝って岩場を下りる秘境風のビーチ「池間ロープ」
池間島北部には、「池間ロープ」と呼ばれるビーチがあります。道路からビーチに行くためには切り立った岩場を下りなければならず、たらされたロープを伝っていくことからそう名付けられました。ビーチには浜や岩場などがあり、思い思いの過ごし方ができます。
道ばたのブロックが目印の「池間ブロック」
「池間ロープ」と同じく愛称で呼ばれているのが「池間ブロック」。ビーチへの入口にブロックがちょこんと置かれていることから呼び名が付きました。こちらも浜と岩場があります。
↑透明度が高い海
↑知らなければ見逃してしまうブロック
以上がAQUA取材班が巡った宮古島と橋で繋がれた伊良部島・池間島の観光スポットです。
今回紹介できなかったビーチや観光名所もまだまだ沢山あるので、機会があればまた紹介したいと思います。
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